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「基礎の割れ」を診断する際の8つの確認事項(その4)

2021年03月22日

基礎の割れを幅だけで判断して本当に大丈夫なのでしょうか?

基礎に関する診断依頼に限らず、通常の住宅診断(インスペクション)において基礎の割れをどのように診断しているか、診断する際のポイントなどを、数回に分けてご紹介してまいります。

その4は「割れの発生位置の確認」です

割れの発生位置は「床下換気口」「建物の入隅出隅」「その他」のいずれでしょうか?

●床下換気口周囲の場合

【写真1】床下換気口周囲の割れ

床下換気口は、コンクリートを欠き込む形状のため割れやすい箇所と言えます。一般的に基礎の鉄筋を増やし補強されていますが、年代や工事業者によってはその補強筋が無かったり、そもそも基礎に鉄筋が入っていなかったりする場合がございます。

●建物の入隅や出隅付近の場合

建物の入隅や出隅付近は、地震や地盤沈下等により基礎に大きな力が加わりやすい場所になります。

●その他の場合

いずれにも該当しない場合は、コンクリート工事の不具合や鉄筋量の片寄り等が考えられます。

<今回のまとめ>

基礎の割れの発生位置の確認でも、ある程度原因を絞り込むことが可能です。

しかし、これだけでは特定が出来ませんので、その他の項目と併せ総合的に判断する必要があります。

つづく


この記事を書いた人

ナカムラミツヨシ


ナカムラミツヨシ A型

●趣味:木工と料理(自分でイメージしたものを具現化することが楽しみです)、車のメンテナンス(30年以上前の古い車に乗っているため、調子が悪くなったら原因を調べて直すことが半分趣味のようになってしまいました)

●好きなこと:新旧問わず建築物を見ること。デザイン、仕上げ、納まりなどを見て感じ考えることが好きです。

●保有資格:一級建築士他

●仕事への想い:建物にまつわる「困った」を、持てる知識と経験で解決のお手伝いをいたします。



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