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「基礎の割れ」を診断する際の8つの確認事項(その5)

2021年06月05日

基礎の割れを幅だけで判断して本当に大丈夫なのでしょうか?

基礎に関する診断依頼に限らず、通常の住宅診断(インスペクション)において基礎の割れをどのように診断しているか、診断する際のポイントなどを、数回に分けてご紹介してまいります。

その5は「建物傾斜等の確認」です

建物内外に傾斜を示す事象はございませんか?

●建物内部(建物内部の傾斜や変形の確認)

◆各階の床と壁の傾斜を測定し、傾斜方向の規則性等を確認します。

【写真1】床傾斜測定状況
【写真2】壁傾斜測定状況

◆室内壁の割れや、窓やドアの開閉状況・周囲の隙間を確認します。

【写真3】窓周囲の隙間確認(上下で明らかに異なる例)

●建物外部(建物外部のゆがみや変形を確認します)

◆外壁の割れ、隙間、はらみ等を確認します。

【写真4】ゆがみを生じた建物の外壁の割れ

◆窓周囲の隙間を確認します。

【写真5】窓周囲の隙間確認(上下で明らかに異なる例)

◆建物周囲の地面の沈下、排水桝の傾き、灯油タンクの傾き等を確認します。

【写真6】灯油タンクの傾き

◆記録が有れば地盤調査結果も確認します。

<今回のまとめ>

基礎の割れが単純に基礎だけの問題なのか、建物の歪みや地盤沈下と関連するのかを見極めることも重要となります。

つづく


この記事を書いた人

ナカムラミツヨシ


ナカムラミツヨシ A型

●趣味:木工と料理(自分でイメージしたものを具現化することが楽しみです)、車のメンテナンス(30年以上前の古い車に乗っているため、調子が悪くなったら原因を調べて直すことが半分趣味のようになってしまいました)

●好きなこと:新旧問わず建築物を見ること。デザイン、仕上げ、納まりなどを見て感じ考えることが好きです。

●保有資格:一級建築士他

●仕事への想い:建物にまつわる「困った」を、持てる知識と経験で解決のお手伝いをいたします。



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