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夏に断熱診断?

2022年07月06日

この時期に断熱の不具合を確認出来ませんか?寒い時期しか調査出来ないのでしょうか?という疑問。

室内を赤外線カメラ(サーモグラフィ)で撮影すると天井に部分的な高温箇所が見られました。

【写真1】赤外線カメラによる天井撮影画像

実際に小屋裏をのぞいてみると断熱欠損箇所(断熱材の充填不良)が有りました。

【写真2】小屋裏確認写真(吹き込み断熱材が部分的に無く天井ボードが露出した状態)

 

日射を受けて高温な小屋裏の熱がエアコンで冷えた室内へ断熱欠損部分から伝わっていたようです。

逆に小屋裏側から赤外線カメラで撮影すると断熱欠損部分は低温に表示されます。

【写真3】赤外線カメラによる小屋裏撮影画像

余談として、赤外線カメラが普及して寒い時期にこのような温度分布が有ると

 「冷気が室内へ入ってきている」とか

 「寒い外気が室内へ伝わっている」といった診断やリフォーム工事への誘導を目にします。

熱は温度の高い方から低い方へ移動するため(←重要)

「室内の熱が屋外へ伝わっている(逃げている)」

と表現するのが適切だと思います。

(実際はすきま風が生じて空気の移動を伴う場合が有るため一概には言えませんが)

リフォーム工事や調査診断いずれの場合も正しい説明ができる会社を選んでください。

話はそれましたが、このように暑い時期でも断熱の不具合が分かる場合もございます。

(建物の仕様・調査部位や天候条件によります)

まずはお気軽にご相談くださいませ。


この記事を書いた人

ナカムラミツヨシ


ナカムラミツヨシ A型

●趣味:木工と料理(自分でイメージしたものを具現化することが楽しみです)、車のメンテナンス(30年以上前の古い車に乗っているため、調子が悪くなったら原因を調べて直すことが半分趣味のようになってしまいました)

●好きなこと:新旧問わず建築物を見ること。デザイン、仕上げ、納まりなどを見て感じ考えることが好きです。

●保有資格:一級建築士他

●仕事への想い:建物にまつわる「困った」を、持てる知識と経験で解決のお手伝いをいたします。



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