ブログ

インスペクションについて

2020年10月21日

Inspectionを訳すと大まかな意味は精査・点検・検査等と訳しますが、日本では「既存住宅に関する検査」と位置づけされています。

平成25年に国土交通省から既存住宅インスペクション・ガイドラインが示され、なんとなく『インスペクション』は既存住宅現況(状況)検査を指す雰囲気になっています。

ところが、実際のインスペクション(住宅検査)は多岐に渡ります。

例えるなら、『車』という言葉でしょうか。

『車』と聞いて連想するのは『自動車』。自動車には軽自動車、乗用車、商業車、貨物車、特殊自動車eteというように種別があり、年次軸では新車と中古車、スタイルでは1BOX、RV、セダン、クーペ等のように分かれます。

インスペクションも新築・既存、構造別、状況別、定性・定量別で大きく変わり、また目的によっても調査スタイルが違います。

インスペクションを依頼する場合は『何が知りたいのか』を明確にすることが大切です。

内容によっては、その場で解決することもありますし、場合によっては弁護士さんと相談しながら調査をする場合もあります。

先ずはしっかりと『知りたいこと』を整理してみましょう。

既存住宅売買のケースでは、そのまま居住する場合のインスペクションと改修ありきのインスペクションでは調査を行う観点が違います。

そのまま居住する場合の最優先は『コンディション』、改修ありきの場合は『改修部位』に重きを置かれる方が多いです。『コンディション』にも色々あります。

皆さんならどちらを買いますか?

ケース1

①内装はボロボロだが、骨組みはしっかりしている。30年は持ちそう

②内装は新調しているが、骨組みはボロボロ。10年は持ちそう

ケース2

①一部の骨組みはボロボロだが設備は新調。改修費100万程度で直せそう

②設備はボロボロだが、骨組みはしっかりしている。改修費100万程度で直せそう

買われる方によって良し悪しの尺度が変わります。どれを選択するかは皆さんの価値観で変わります。この時大事なのは『正しい情報』。それを行うのがインスペクションだと僕は思っています。

写真1 冬期間の階段の温度分布 下階の方が冷えている
写真2 冬季における外皮からの熱流失を確認して改修部位を特定

『知りたいこと』と『正しい情報』。皆さんは何が知りたいですか?


この記事を書いた人

東出憲明(ヒガシデノリアキ)


東出憲明(ヒガシデノリアキ) やぎ座 A型
趣味:釣り(陸釣り以外、河川、港、磯、船、オールマイティ派。但し、時間が取れない)
工作(DIYで自室を改修中)
好きな本:現在、古神道を勉強中
長所:アクティブ
短所:定型的なことができない
保有資格:2級建築士、1級造園施工管理技師、北海道住宅検査人、ホームインスペクター他
仕事への想い:ドラッカーの言葉「学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、初めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さである。」日々反省しながらこの言葉と向き合って仕事をしています。



記事を気に入ったら、シェアしてね




このページのトップへ(INDI)