ブログ

「基礎の割れ」を診断する際の8つの確認事項(その3)

2021年02月22日

基礎の割れを幅だけで判断して本当に大丈夫なのでしょうか?

基礎に関する診断依頼に限らず、通常の住宅診断(インスペクション)において基礎の割れをどのように診断しているか、診断する際のポイントなどを、数回に分けてご紹介してまいります。

その3は「割れの方向(向き)の確認」です

割れの向きは「垂直」「斜め」「水平」のいずれでしょうか?

●垂直の割れの場合

→コンクリートの乾燥収縮や鉄筋量の不足(無筋)などが考えられます。

【写真1】コンクリートの乾燥収縮による割れの例
【写真2】無筋コンクリートの割れの例

●斜めの割れの場合

→地震や地盤沈下の影響などが考えられます。

【写真3】地盤沈下による斜め割れの例(補修跡有り)

●水平(水平に近い斜め)の割れの場合

→基礎コンクリート施工時の不具合などが考えられます(沈降割れやコールドジョイント他)

【写真4】水平割れの例

<今回のまとめ>

基礎の割れの方向を確認することで、ある程度は原因を絞り込むことが可能です。

しかし、これだけでは特定が出来ませんので、その他の項目と併せ総合的に判断する必要があります。

特に、床下へ入り「基礎の裏側(内側)のコンクリートがどのようになっているか」を確認することが重要となってきます。

つづく


この記事を書いた人

ナカムラミツヨシ


ナカムラミツヨシ A型

●趣味
木工と料理です。頭の中でイメージしたものを形にしていく過程が好きで、試行錯誤しながら完成させることを楽しんでいます。

また、30年以上前の車に乗っているため、日頃から整備やメンテナンスもおこなっています。不具合があれば原因を調べ、一つずつ解決していくことが半ば趣味になっています。

●好きなこと
新旧を問わず建築物を見ることです。建物のデザインや仕上げ、細かな納まり(部材同士の取り合い)を見ると、設計者や施工者の工夫が感じられ、つい見入ってしまいます。

●保有資格
一級建築士 ほか

●仕事への想い
建物の不具合や不安は、目に見える症状と本当の原因が異なることも少なくありません。

私どもは、表面的な現象だけで判断せず、原因や背景をできる限り確認しながら、建物にまつわる「困った」の解決をお手伝いしたいと考えております。

住宅購入前の不安から漏水や劣化の調査まで、一級建築士としての知識と経験を活かし、分かりやすく丁寧なご説明を心掛けております。



記事を気に入ったら、シェアしてね




このページのトップへ(INDI)